極端に不器用(微細運動障がい)

 微細運動とは、指先などの細やかな動きです。
微細運動障がいがある人は、極端な不器用さが生じます。
確かに指が5本あり、見た目では全く、その障がいの困難さが見えず、支援を受けられない子ども達がいます。
私自身、器用な方ではありませんが、そのようなレベルではありません。
日常生活に不便を感じるほどの不器用さで、本人としても非常にストレスを感じ、ときには劣等感を抱くと思います。
具体的には、靴紐を結んだり、ボタンをするなどの動作に困難さが生じ、同年齢の子どもと比較すると、着替えるに時間がかかります。

 学校生活では、補助ツールを活用することをお勧めします。
筆圧のコントロールが難しい時は、文具の専門店でハンディキャップ用または、ユニバーサルデザインの商品の中から、本人が実際に手に取り、使い易い物を選ぶといいでしょう。
靴紐を結ぶのが困難なときには、ゴム製の靴紐に交換します。
ゴム製の靴紐は結ぶ必要がないので便利です。
服は、ボタンがないものを選びます。
指定された服装のときには、ボタンをマジックテープに付け替える等工夫が必要です。

 微細運動障がいがある場合、早期に気づき、指遊びを通し、手先の感覚を育む必要性があります。
しかし、学校生活おいて、定型発達の子どもと同じ結果を求め、過度に練習することで自尊心が傷つき、自己肯定感が低くなっては意味がありません。

2013年に亡くなられた弁護士の中坊公平氏のお母さまが、『息子の手にはグローブがはまっているようです』と表現しています。
想像してください。
グローブをしてスムーズに日常生活を過ごすことができますか?

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