皮膚感覚過敏症~服装編2~

 皮膚感覚過敏症は、小学校に入学するまで、家族も本人もその特徴に気が付かないことがあります。周りからすれば、早く言ってくれればとも思いますが、他者と五感情報を正確に共有することは困難です。

 入学し体育の授業等で、着替えるのが遅いと指摘をうけ、保護者が、その事実に気づくこともあります。
当の本人は、皆は不快な感覚を我慢して、着替えていると思い、着替えるのが遅い自分は、努力が足りないとさえ考えている子どももいます。
そのような環境では、子どもの自己肯定感は低くなり、心理的発達にも影響を与えかねません。

 保育園や幼稚園、小学校に入学すると指定の服装があると思います。
最初に、この事実を園や学校側に伝えます。
肌に直接、接する下着や裏地を調節することで、皆と同じ指定の物を、身に着けることできればさほど大きな問題にはなりません。
しかし、必要な支援だからと言って、皆と全く違う服装にしてしまうと、本人が疎外感を抱く可能性があります。
本人の気持ちに配慮しつつ学年に合った支援策を取ることが必要です。

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