空気が読めない

 そもそも「空気を読む」とはどのようなことでしょうか?
「空気を読む」=「非言語を読み取る」と言うことです。
非言語とは、文字通り言葉以外の表現で、しぐさ・話す間合い・声の大きさ・表情などです。

 発達障がいの一つにアスペルガー症候群があります。
アスペルガー症候群の人は、言葉の遅れがないものの、非言語の読み取りが上手くいかない特徴があります。
また、IQが高いのも特徴の一つです。
非言語の読み取りが上手くいかないと、話している内容が、冗談なのか、いやみを言われているのか、はたまた、お世辞なのか切り分けができません。
要するに相手の真意が理解できないのです。
そのため、アスペルガー症候群の人たちは、全て言葉通りに受け取ってしまいます。
これが、「空気が読めない」状態です。
社会人になると、人の顔色がうかがえないことや、その場のタブーが分からず、常識がないなどと言われることもあります。
この様なことが、『生きづらさ』につながります。

 この様な特徴がある子どもの、子育てにおいては、小さな頃からジェスチャーを声に出して教える必要があります。
例えば、『鼻の前で人差し指を立てた時には、お話をしない』などです。
子ども自身にジェスチャーを使わせることも有効です。
更に、就学以降は、慣用表現を積極的に学習することも必要です。
とは言え、その場に応じた真意を全て、習得することは不可能です。
成人を迎える頃には、自分の特徴を理解し、事前に周りの人に特徴を伝え、理解を求めることも必要です。

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