給食の時間

 発達障がいがある児童(生徒)の中には、手先が極端に不器用、平行作業が苦手、五感の敏感さを併せ持つ子どもがいます。
そのため、会話を楽しみながら、食事をするのが苦手です。
手先が不器用のため、箸が上手く使用できず、食べるのに時間がかかったり、食べこぼしが目立ちます。
見た目には障がいが、分からないため、食べこぼしを叱責したり、箸を使う練習を自宅でするよう指導しがちですが、それは、間違った指導です。
対応の1つとして、箸ではなく、スプーンやフォークを使用します。
味覚過敏がある児童(生徒)は、コース料理のように、一品づつ食べたり、食材ごとに食べるという仕草を見せます。
これは、食材1つ1つの味を強く感じ、1度に口の中に入れてしまうと、非常に複雑な味になり、美味しく食べることができません。
無理に食べさせると嘔吐することもあります。
決して、本人の好き嫌いではありません。
本人の食べたい順序を尊重してください。

 このような、特性がある子にとっては、給食がツライ時間となります。
本人の希望を聞きながら、自尊心を大切に、クラスメイトと楽しく時間内に給食が食べられるよう配慮が必要です。

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