ごあいさつ

 このたび、発達障がいを持つお子さまをサポートする、お母さまや先生方の相談窓口として「COCORO研究所」を開設しました。
早いもので、私が、発達障がいを持つ人達と、たずさわり20年が過ぎました。
その間、日本においても2005年「発達障害者保護法」2016年「障害者差別解消法」が施行されました。
そのため、「発達障がい」という単語だけは認知されるようになりましたが、誤解も多々あります。
「発達障がい」は脳の機能的な不具合で、先天的なものです。
遺伝の可能性はありますが、先天性の障がいで、ある日突然なるものではありません。
しかし、まだ、医学的に解明されていない部分が多いのが現状です。
たとえば、「発達障がい」を持つ人たちの多くは、五感が鈍感、または敏感です。
残念ながら、3歳児健診では半部以上の子どもたちは、このことに気づかれず成長していきます。

 その他、学習障がい(LD)や運動障がいについても同じように、先天性の障がいにも関わらず、早い段階で気づかれることは少ないです。
どんな、病気や障がいも、早期発見早期治療または早期支援のはずです。
周りの誰かがこの事実に気づくべきです。
すくなくとも、全ての市町村で5歳児健診の実施をして頂き、生まれながらに、その子が持つ特別なニーズを受け入れてくださるよう願っております。

 ご面談では、今まさに子育て中のお母さま、保育者、医療関係者、教育関係者の方々の、日頃の、ご苦心ご努力されているお話を伺い、どのように子育てをし、教育していくことが支援となり、自立につながるかをご提案させていただきます。
 なお、当施設では、カウンセリングによる心理療法ではなく、「合理的配慮」に伴う具体的な支援方法のご提案いたします。

「COCORO研究所」では、全ての子ども達が、平等に教育を受け、夢を持つことができる世界になることを心から願っております。

略歴

 医療系専門学校卒業後、病院勤務を経て、医療機器会社にて営業社員として勤務。
出産のため離職。
家族を通し発達障がいの存在を知り、医学・脳科学・心理学を独学。
発達障がいのある子どもが、普通学級で学ぶためのプログラムを1人ひとりに用意し個々のちがいを認め、ハンディーのあることを特別視しない(インクルージョン法)に感銘を受ける。

2006ニュージーランド/2010年米(NY)公立学校視察
2013年生涯学習コーディネーター資格取得
2014年大阪大学WSD育成プログラム課程修了

 現在は、日本語教師(公立小中学校・社会人)・セミナー講師・ワークショップ企画運営・教育関連で活動。
教育関係者のワークショップでは、発達障がいを持つ子ども達の日常を疑似体験するプログラムを通し、子ども達の特別なニーズへの理解を求める啓発活動を実施。
その際、さまざまな立場の方々の悩みをお聞きしました。
「発達障がい」は、他の障がいのように周りの人から見えづらい障がいです。
そのことで、お互いに誤解をまねいたり、適切な支援が得られないことが多々あります。
当施設では、オリジナルのチェックリストを活用し、まずは、お子さまの持つ特別なニーズを把握し、実情に応じた支援方法をご提案します。